今年の劇場アニメ

回数では文句なくガールズ&パンツァーだが、ここで改めて書くことが無いわけでもないけどオフで話すほうが楽しい。
したがってそれ以外を。

コードギアス 亡国のアキト 最終章

4章で終わるはずが収まらず制作が決まった最終章。(主人公から見て)死ぬべき人が死んで、生き残るべき人が残ったと言う意味では良い話だった。
もっとも褒めるべきと言うほどかというとそこは意見が分かれるところだったようだけど。
自分の中ではメカアクションに期待していたシリーズで、お色気を振りまくような作品ではないからスタイル抜群でもそういうシーンが全く記憶に残らな‥‥いや、第2章があったか‥‥そんなお堅い女性と思ってたレイラさんが最後に見せた拗ねた表情に萌え死ぬ。

アクセル・ワールド 劇場版

Yahoo!映画にレビューを書いたんだけど、元はOVAの企画だったのをワーナーが「折角だから劇場で」と言う事になったそうで、それを知ってるかどうかでだいぶ印象が違ってたように思う。
判断を難しくしているのは総集編の部分で、TVアニメの総集編+新作と言う構成劇場で初めて作品に触れる人に向けては必要だと思うが、必要な情報量がソコソコあるがゆえにやや尺が長めなので、以前からのファンには正直不評だった印象。新規客向けには必要だと思っている自分でも、2回目からはどうしても余計と言う印象を持ってしまう。かと言って某戦車アニメのように3分ちょっとでという訳にもいかないし。
新作部分に関してはキーとなる彼女の扱いはアレで良いのかという感想を見たが、十分だと思う。「緋色弾頭」「ICBM」と呼ばれたレイカー師匠とメイデンの暴れっぷりが気持ちいい。TVシリーズでクロウに貸し与えたレイカー師匠の翼の本来の姿と、本気の空中戦がアクション面での個人的な見どころ。
それからみんなで浴衣を着てAR花火を見ながら黒雪姫が加速出来なくなる不安を吐露するシーン。演じる三澤紗千香さんって確か初めてのレギュラー役で、まだ初々しいと言うかそんな印象があったんだけど、このシーンは作画の良さもあってTVシリーズでは見られなかった大人びた表情と演技が心に残った。
続くハルユキのgdgdも含めて名シーン。
浴衣のシーンのキャラデザの愛敬由紀子さん原画だそうで、ローカルネット内の作戦会議で黒雪姫と彼女が出した蝶を取ろうとするハルブタも愛敬氏が描かれたとのこと。このシーンのハルユキも気に入っている。

RWBY Volume2

RWBY Volume3

アメリカに、日本のアニメが好きすぎて日本のアニメ風の作品を作ってる奴等がいる、と言うのは何処かで見た記憶があったが、それを思い出したのはVol1が日本でイベント上映されると知った後であった。
CMでルビー役が早見沙織さんと知ったのだけど、自分がそれまでに出会った早見さん演じるキャラのどれとも似ていない気がしたので、ちょっと見てみたいな、と思ったのが見たいと思った理由の3割くらい。
発起人のモンティ・オウム氏がこの世を去っていたのを知り、日本のアニメが好きと言うところから作品を作るまで情熱を注いでくれたのなら、その遺されたものを見届けたいと思ったのが理由の半分くらい。
残りの2割?兎に角面白そうだった。
そして自分の中でヒット。


待望の続編、Vol2となったが、まさかの2時間オーバー(158分)。
長尺の作品は最近では特に映画館に嫌われそうな雰囲気があるが、上映してくれたピカデリーはホントに感謝である。Vol3に至っては「ほぼ3時間」なのに(笑)
それでも、もともと尺の短いwebアニメを繋いで編集しているので、全編に渡って見所しかない感がすごい。
Vol1でモブが真っ黒でこれは面白い表現だな、と思っていたら、制作環境のPCのスペック不足で取った苦肉の策だったらしい。感心した自分の立場はどこへ。
代わりにというか、Vol2でこの世界にいるグリムと呼ばれる魔物が街なかに出現したときの人々の驚きや恐怖をちゃんと描いてくれたので、ルビーたちの関わる世界がだんだん広がっているんだなぁとも。
そのVol2の冒頭、食堂での乱闘騒ぎでラストブロンクスを思い出した人は自分だけではないと思いたい。
Vol2に漂っていた不穏な空気が一気にルビーたちに襲い掛かってきたVol3はほぼ3時間という尺の長さを忘れる密度の濃さであった。モンティ・オウム氏を失うという制作陣の困難と、それを乗り越えて制作を続けるスタッフに重ねる解釈をみつけて「なるほどなぁ」と思った。円盤を買いたいのだけど、資金がHDDの復旧で吹き飛んでしまった。
小遣い稼ぎのつもりで買った株がまだあるので、上昇に期待(ォィ

劇場版マジェスティックプリンス

パチンコ台の素材で使い倒されて終わっちゃうのかな、勿体無いな、とか思っていた作品の新作なので時間を作ってみてきた。
主人公イズルが医療カプセルに入ったまま大半の時間が経過してしまうのだけど、回復を待つチームラビッツがメッセージを落書きして、やがてみんなが少しずつ手を加えた結果、カプセルがまるで●●*1になると言う展開に笑いを堪えられなかった。
メカ以外はギャグしかやるつもりないだろ!と言う感想を見かけたけど、自分もそう思う。何と言ってもラストのセリフがまさかのアレ。そりゃ確かに自分も気になったけど!
あと浅沼晋太郎さんが演じるキャラはやられ役と言うのはアクセル・ワールドにも通じていたのを再確認。

君の名は。

映画館で観た予告編(第一弾)を見て「あ、楽しそう」と思った時点で見ようと考えていたのだけど、第二弾の爆発のカットを見て「はぁ!?」となった。第一弾は新海監督が、第二弾は東宝が作ったそうで、第二弾だけ(或いは先に)見ていたら、公開前に見に行く決意はしてなかったかもしれない。
予告編って少なくとも映像的には後半のクライマックスなんて使わないほうが良いと思う。ちなみにガルパン劇場版の予告編では、後半の対大学選抜戦の映像は一切使っていないのだけど、セリフは幾つか使っている。それも他のシーンのセリフと繋げて見た人を誤認させてる*2んだな。
君の名は。でも予告編で後半に出てくる「忘れたくない人!忘れたくなかった人!忘れちゃダメな人!」と本来続いていないセリフを畳み掛けるように繋いでいて、これだけで「お互いを忘れかける」と言う展開が透けて見えるのだけど、これはこれでストライクゾーンなんだよなぁ。
バスケをしている三葉のカットが好き。小説(Another Side:Earthbound)を読んでからは特に。
なお、一番好きなセリフは奥寺先輩の「私たちの努力は〜?」君たち何をやってたの。


とりあえず年明けまでは上映するそうで、ざっと4ヶ月ちょっとのロングランですね。卒業式シーズンまで頑張ればだいたい半年。
ジブリの記録を越せたらいいですね。頑張って下さい。

《歴代ロングラン記録》 日数 期間/上映館
1位 祈り〜サムシンググレートとの対話 1192日 2012年9月19日から2015年12月23日まで渋谷アップリンクほか
2位 ウエスト・サイド物語 511日 '61年4月1日から丸の内ピカデリー
3位 ベン・ハー 469日 '60年4月1日からテアトル東京
4位 西部開拓史 463日 '62年11月29日からテアトル東京
5位 シネラマ・ホリデー 453日 '55年12月19日から帝国劇場
6位 王様ゲーム 434日 '11年12月17日からシネ・ルーブル池袋他
6位 タイタニック 434日
8位 世界の七不思議 431日 '57年3月17日から帝国劇場
8位 南海の冒険 431日 '59年4月25日から帝国劇場
9位 これがシネラマだ! 346日 '55年1月5日から帝国劇場
10位 世界の楽園 328日 '58年6月1日から帝国劇場

このデータ、2014年12月 雑誌【DVD&ブルーレイでーた】より、って事になってるんだけど、引用してるほぼ全ての記事で「世界の七不思議」の上映日数が441日と書いてある。転記ミスと思われるが順位から考えて431日が妥当だと思われるので勝手に修正。
これが今はこうなっているわけだ。

《歴代ロングラン記録》 日数 期間/上映館
1位 祈り〜サムシンググレートとの対話 1192日 2012年9月19日から2015年12月23日まで渋谷アップリンクほか
2位 ウエスト・サイド物語 511日 '61年4月1日から丸の内ピカデリー
3位 ベン・ハー 469日 '60年4月1日からテアトル東京
4位 西部開拓史 463日 '62年11月29日からテアトル東京
5位 シネラマ・ホリデー 453日 '55年12月19日から帝国劇場
6位 王様ゲーム 434日 '11年12月17日からシネ・ルーブル池袋他
6位 タイタニック 434日
8位 世界の七不思議 431日 '57年3月17日から帝国劇場
8位 南海の冒険 431日 '59年4月25日から帝国劇場
9位 おくりびと 371日 2008年9月13日から新宿ピカデリー
9位 ガールズ&パンツァー劇場版 371日 2015年11月21日から16年11月25日まで立川シネマシティ
次点 これがシネラマだ! 346日 '55年1月5日から帝国劇場
参考 千と千尋の神隠し 246日 立川シネマシティ調べ*3
参考 もののけ姫 229日 立川シネマシティ調べ
参考 君の名は。 128日 2016年12月31日時点

ガルパン劇場版は1周年記念舞台挨拶(11/26)を含めると372日なのだが、イベント上映だからなぁ。迷って日数には入れなかった。
あと「おくりびと」も371日という情報を見つけたので追加。他に抜けてる作品があるかもしれない。

マッド・マックス〜怒りのデス・ロード

シン・ゴジラ

アニメ以外の映画を見たのは何年ぶりだろう。マッド・マックスはコレが無かったらガルパンのヒットも無かっただろうと思い、ちゃんとスクリーンで観ておきたかったので、爆音上映の終了ギリギリで。
ゴジラもなぎ倒された家々(蒲田君の通ったあと)を観たときに「○○みたいな光景だな‥‥」と思ったのがキッカケで観てもいいかな、までは考えたものの公開直前まで迷ったんだけど、その後の新しい予告編で口の中が見えたときに警報のような何かが頭のなかに。犠牲者も相当出てるはずなのに、観終わって凄い前向きな気分になれた。「エヴァ」で語られることが多かろう庵野監督だけど、鑑賞後の感情としてはむしろ「ナディア」の方が近い。そう言う意味でも良かった*4
地下鉄に避難した人たち、どうなったのかなぁ‥‥。

リトルウイッチ・アカデミア

厳密には年明けのTVシリーズの先行上映(3話まで)を観たのだけど、これは来季の重点項目。
昨年劇場公開された「魔法仕掛けのパレード」が良かったので期待していたが、観ていてワクワクできる作品になると思う。
こう言うのは本来ゴールデンタイムにやってほしいと思うくらい。
その劇場版も年明け早々にMXで放送するそうなので、ぜひに。

*1:棺桶

*2:遊園地での桂里奈のセリフにエキシビションでの知波単学園のセリフを続けている

*3:https://twitter.com/cinemacity_jp/status/768060389481328640

*4:エヴァは商業的には大成功だと思うけど、TVシリーズは「ちゃんと終わった」感じがしなかったので個人的な評価はナディアの方を上にしている