Blog義務化?

ブログや知人同士が意見交換する「ソーシャルネットワーキング(SNS)」の普及で、個人レベルの情報発信が急増し、「企業対個人」「発信者対受信者」といった社会構造まで変えつつある、と分析。その一方で、インターネット関連の知識格差が生じている、と指摘した。

 報告書はこうした現状を打開し、IT社会で日本が優位に立つには、義務教育段階からネットワークで個人が発言する作法を身につけさせることが必要だと主張。あらゆる子どもが自分のブログを持つのが効果的だ、と力説した。
http://www.yomiuri.co.jp/net/news/20050614nt07.htm

個人レベルの情報発信が急増はまさに自分がその一人だし、社会構造まで変えつつあると言うのは実感は無いけど否定もしない。ただ、『IT社会で日本が優位に立つには、義務教育段階からネットワークで個人が発言する作法を身につけさせることが必要』ってのは同意できない。いや、それはそれで必要なんだけど…
インターネット関連の知識格差が生じている原因ってなんだと思ってるんだろう。どのくらいの要素があって、どんな対策が必要なのか。それを置き去りにしてBlogを持てと言うのは、つまり教室や教材の無いままノートを持たせて勉強しろと言うような物じゃないのか?
インターネット関連の知識格差が生まれる原因とか要素を思いつくだけ並べてみる。

  • パソコンの家庭普及率
  • 子ども自身のパソコンへの関心度・操作の理解度
  • 常時接続環境の普及率とコスト
  • 自治体毎の情報教育施策
  • 各教員の関連分野の関心度・理解度

まだありそうな気がするなぁ。それにIT社会云々言うならBlogを始めさせる前に最新のデジタル事情も取り入れての

  • 著作権についての教育(コピペ対策)
  • 正しい日本語についての教育(誤字・誤変換対策)

の方が必要性が高いんじゃないかな。
更に言うと、義務教育課程で使用するBlogサービスを民間から購入するってのは問題無いのかな?まぁ無知な自治体担当者にサーバーやデータの管理をさせるよりは専門業者に任せた方が都合の良いことも多いんだろうけど…う〜む。
やはり「あらゆる児童・生徒がブログを持つべき」って提言には疑問が残るなぁ。