ゲームの有害図書指定

大阪でも似たような行動を始めるらしく。現在の条例の運用でどうにかしようと言う事みたいですが、詳しいことはまだ何も知らなかったり。

コレに関連して。

 しかし、ゲームソフトの販売を語る上では、根本的に問題となる部分があったりします。というのは、現在の日本の家庭用ゲーム向けのレーティングというのは「禁止」ではなく、あくまで「対象」。

(中略)

 さらに言えば、昔よりも格段に表現方法が上がっており、与える影響も大きくなっている、というのも否めない事実ではないでしょうか。「販売自粛」というのは確かに今打てる手のひとつであることは間違いないのですが、今後を見据えていくうえで、そろそろレーティングに「○○歳未満禁止」という項目を加える、そういった議論も必要になってくるのではないかと思った次第です。

ITmedia Games:「対象」のままでいいんでしょうか?

規制が不要とは思わないけれど、議論がそう言う方向でしか進まないってのは状況に後手後手にまわっての消極的な対応と言う気がします。じゃあどう言うのが積極的なのかと言われても返答に困るんだけど、4年前にこの手の話題でテキストを書いたので関係あるトコだけ引用。
毎日インタラクティブ「ゲームクエスト」で2001年2月に掲載された、アルファシステム芝村裕吏氏へのインタビューとして投稿したモノです。現在MSNと統合されており、「キーマンインタビュー」コーナーのバックナンバーがありますが、芝村氏のインタビューは残念ながら掲載されていません。

 どのような人が手に取るか、と言う事に対する配慮の無さの一つの結果が上の話題であり、あるいは最近問題にされているTVゲームの暴力描写ではないかと思います。「青少年社会環境基本法」によってTVゲームの表現にも法の規制が掛かるかもしれないにも関わらず、この法律の対象となる他のメディアに比べ、ゲーム業界の動きは静かすぎるように思います。けれども、今必要なのは「規制すること」だけなのでしょうか?
 今やTVゲームで遊びながら育った世代が子供を持つようになってきました。しかし、その様な親子が、安心して遊べるTVゲームがどれほどあるでしょうか?(実は、これが初投稿に「テトリス」を選んだことの理由の一つです)最近、その様な観点から開発されたゲームソフトが数本発売になっていますが、それらの登場で気付いたことの一つは、TVゲームのパッケージにそのゲームの対象年齢表記があれば、ヘタな規制よりも安心感を持ってユーザーに選んでもらえるのではないか、と言うことです。
 文字の読めない子供にRPGは向かないでしょうし、ゲームの中のメッセージに漢字が使われていれば、小学校低学年、或いは幼稚園児がプレイするには親の同伴が必要でしょう。会社経営がテーマのゲームであれば、恐らくもっと高い学力が必要です。
 今のTVゲームは童話の絵本、スポーツ雑誌、ファンタジー小説、経済学の専門書、格闘コミックを同じ棚に並べた本屋のような状態だと思うのです。
 規制に関する議論を疎かには出来ませんが、それ以外に打つべき手が無いとは思えません。

もっとハッキリした意見を述べるべきなのかもしれませんが、疲労で頭が回りません*1。この当時とあまり立場を変えていないつもりなんで、何となくでもこちらの意図を読み取ってもらえればと。

*1:と言うか眠りたい<寝ろ