良き後継者

「料亭に行きたい」で物議をかもした26歳の杉村衆院議員ですが、党からの指示で反省会見をしたそうで。
ラジオのニュースで会見を開いた事を知ったのですが、これ彼だけが反省して終わりでいいのかなぁ、と言う思いが消えません。そもそも当選直後の「棚牡丹」発言も同じ匂いを感じるのですが、彼のブログで記された公募の経緯を読む限り、政治に対しての要望を持っている*1が、投票した有権者の期待に応えようと言う「覚悟」の部分が欠落している印象を受けた。
まぁ比例で当選なら個人の思惑など名簿に載らないが、更に最下位なら自分まで議席が回らなくても当然と言うのが選挙前の予想、と言うのは外部からの目での話であろう。
自民党の公募に応じて面接受けて、小泉のお墨付きを貰って名簿に名前を載せてもらった*2のだから、たとえ比例最下位でも出馬する以上は自分の当選の為に努力をする、当選したときに備えると言うのが候補者としてするべきこと、だったんじゃないだろうか。

もっとも、彼については

杉村氏について、小泉首相は同日夕、「彼は彼なりにおもしろい特性を持っているじゃない。若いんだから、ある程度、規格外れの意見を発言をするのもいいんですよ。もっと温かい目で見ていただきたいですねえ」と記者団に語った。
「自覚足りなかった」 自民の杉村議員が「反省」会見

小泉首相が言う一方で、

「ロボット」暴露 ▽評論家の佐高信さんの話

杉村議員は小泉首相が国会に送り込んだ「ロボット」。彼の失言や失態は「出来の悪いロボット」だったということであり、騒ぎになった責任は首相や武部幹事長にある。
杉村太蔵議員:党本部で会見 神妙な態度の受け答えに驚く

と言う意見もある事ですし、彼は是非武部幹事長を師として政治の勉強をするのが良いのではないかと思います。ほら、自民党では失言に事欠かない人だから、どういう発言をすると物議をかもす事になるか身を持って教えて頂けるんじゃないかと思います。

*1:これは、今の政治に対する不満であっても良い。とにかく国民が今より豊かに暮らす為にああしたい、こうしたいと言う願望があれば十分だと思う

*2:杉村議員のブログの8月28日付に次のような記述がある。『再び自民党本部へ行った。蒼々たる方々と話をして、「君は面白いね」と。そしてついには小泉さんに「君はいい目をしてる、がんばれ」と激励をされた。30秒の出来事だった。』