ここまでの事(3):変化を仕込む

1月半ば。

汐留にある日本テレビの近くに、パナソニックの住宅設備を取り揃えたショウルームがある。パナ自身も住宅メーカーを抱えているので、グループから見れば競合他社と言えなくもないが、ミサワホームの水回りはパナソニックが標準仕様だそうで、重要な取引先でもある。

 

そこを営業時間後に貸し切って開催する見学ツアーに招待して頂いた。

5年も経てばそれまで無かった工夫が凝らされて使い勝手が良くなっていると言うことも多く、自分の考えてる「こう言うモノ」と言うイメージをなるべく新しい情報で上書きしておかないと後で勿体無い選択をするかもしれない。実際に使うかどうかは別としてもこう言うのを知るだけでも意味はある。

 

特に驚いたのはシステムバスの「酸素美泡湯」。

sumai.panasonic.jp

「泡の出るお風呂」と言えばそれまで、と思っていたが、泡の有無で湯温が違って感じるという体験をしてきた。なぜこんな事が起きるんだろう。39度でも十分に温まれるとのこと。

 

その後営業担当さんと打ち合わせ。自宅を兼ねた店舗の営業許可が切れる2020年9月前後から実際に施工に入るとしても、それまで時間がある‥‥つもりになっていたが、最初の図面を貰って3ヶ月。「再来年の話」は「来年の話」になって一気に期限が迫った気分になった(笑)。

まだ契約も交わしてないし、契約後でも発注前なら変更は何度でもできますから新しい要望があれば気にせず言って下さい、と言われた実例として聞いた話が面白かった。

 

1階をアパートにして、その上の2・3階を自宅とするプランを立てて契約した一人暮らしの女性の施工主(年齢は聞かなかった)。アパートの収入を建築費用に充てるつもりだったが、自分が住む部分を2層にする必要はないと考えて2階建てに変更。その後結婚することとなったが、今度はそのご主人が「家を建てるカネならある。アパートは要らん」という話になって、アパートつき3階建てが普通の2階建てになった、とのこと。メーカー的にはガッカリ案件だが、そのくらい変わってしまうこともあるらしい。

 

と言うことで、とりあえずこれまでに思いついた要望を先方に伝え、変更する点を確認していく。自分たちが明確に出来ていない部分もあるが、その点に関しては一旦図面を作った上で改めて検討しましょう、と時間がタップリあることを活用するスタイル。

 

大事な話なので資金とか支払いのことを話題に。

現時点で重要なポイントが消費税増税で、

●引き渡しが増税前なら8%(もともと建替の作業が増税後の予定なので無理)

●引き渡しが増税後でも建築契約締結が増税前なら8%(増税後に変更があった場合は部分的に10%)

と言うのがあって、増税後に適用される住宅ローン減税などの軽減措置の違いを比較して考えましょう、と言う話。住宅ローン減税も10年(増税後は13年)間「ローンの残高に基づいて」減税されるので、その間の返済額をわざと減らして効果を最大限活用し、終了後に一気に返済する、と言う方法もアリなのだそうで。考えたこともなかった。

一方で保証金とか手数料がそれなりに必要で、住宅ローンが少額の場合は減税の効果を十分受けられないケースもありえるのだそうで。資金の一部をわざとローンにするのも出来るけど、それが1千万円程度だと今の時点ではローンを使わずに契約を先行させて消費税を抑えるほうが効果は大きいのでは、と言うことらしい。

 

この時点で出てきた数字は自分とお袋の預貯金と株の売却で資金は捻出できそう。40半ばを過ぎた安月給の身では変にローンに頼るくらいならサッサと支払いをしたほうが精神的にも良さそうに思う。