麻生優子に続くな

なんでも、メガCDと言う超マイナーなハード向け*1のごく一部のユーザー層を狙ったゲームが、リメイクされるそうだ。


アダルトゲームとして。


幸か不幸か、モトのゲームをプレイした経験は無く*2、移植される予定になっていたPCエンジン専門誌の付録CDで、主題歌を聞いたことがある程度なんだけど、とりあえずメーカーのサイトをチェックしてみた。


なんかですね、こう・・・・どう言えばいいのか。
まず流行に迎合しすぎ。次に恐らく押さえどころが分かってない。外すところも分かってない。これが第一印象。
この話題に触れてるブログで「一般受けする絵になった」と言っているのを見かけたが、あの絵で「山本百合子の歌う主題歌がマッチする雰囲気*3」をどんな風にリメイクできるのか問い詰めたい。そこを「今風にアレンジ」したら、確実に別のゲームになって、オリジナルを知ってるなら手を出すとガッカリする、知らずにリメイク版を買って「こんなゲームだったのか」と思ったら実は大間違い、みたいな結果になりはしないか。
基本システムは継承し2部構成にして、一方はオリジナル版をベースに、一方は完全オリジナルって言うことらしいが、それがオリジナルの持ってる「雰囲気」を再現する(または出来る)って保証は無いし、悪く言えば、買えばどちらのユーザーもバカを見る。そんな予感が。


遠巻きに見た印象だけど、あのゲームが輝く理由とはつまり最初に言ったようにメガCDと言う小さな市場向けのごく一部のユーザーしか反応しそうにない、と言う特殊性に起因しているはず、と思っていて、それはつまり「このゲームは人目に晒してはいけないもの」だったんじゃないだろうか。
当時を知ってる人たちの反応を見る限り、どうもそう言うものだったらしい。


自社タイトルでも「分かってない」スタッフの手による移植・リメイクをするメーカーもあるようです*4が、今後もこんなリメイク、続くんだろうか。
だとしたらそれはつまり「ネタが尽きた」事の現われであって、日本のコンテンツ産業の斜陽化の兆し・・・・と言うことか?

*1:セガ好きには辛いだろうが、当時の市場的には事実だ。

*2:単純にハードを盛ってなかっただけに過ぎないのだが。自分のセガセガサターンでスタートし、ドリームキャストで終わった。

*3:キャラデザをはじめとするビジュアルや、台詞回しとかで生み出されるもの、と思って頂きたい

*4:KとかKとかKとか