例の条例改正案と、見つからない妥協点

まぁこの年末の忙しいときにコッソリと話を進める辺りが、三流の政治屋さんだなぁ、と思ったり。


「誰に対して物を言っているんだ!」と言う野次に対しては「あなたの態度次第で貴方や貴方の党に投じるかもしれない1票*1を持つ者です」とか、「私たちの投じた票のお陰でその席にいられるのに、そんな態度を取られた事に失望しています」とか言い返したい気持ちになったり。


ところで。
要するにココで議論されてるのは「過激な性表現によって『健全な青少年の育成』に悪影響がでる」ことへの懸念が根底にあって、余計な刺激を与えることはまかりならん、と言うことなんだろう。
行政が「健全な青少年」なんて単語を出してくると、連中の考えてる「健全な青少年」は性欲など持ち合わせてないようなイメージを持ってしまうんだけども、現実にそんな連中で世の中が埋め尽くされたら子供が生まれず少子高齢化へ猫まっしぐら、じゃないかと思ってしまう。ま、現実にはそんなことは全く無いはずなので、そこまでは心配して無いけれども。


ただ、そうすると何処かで「無害なレベルの普通の性欲」と「有害なレベルの異常な性欲」と言うのがあって(境界域と言う物も当然あるはずだが割愛)、有害な方に振れさせるモノはNGとするつもりなのかな、と考えたんだが。


そもそも普通の性欲なんてあるんだろうか。そう言えば「性癖」なんて単語もどっちかって言うと「異常」と言うニュアンスと共に使われる気がするけど、性癖における「普通」って存在するんだろうか。
乾電池、コードレス電話の充電池、蛍光灯や電球、掃除機の紙パック‥‥‥「普通の」それらを買いに来るお客さんは結構多いが、これらは「普通の」では特定できないのが「普通」だ。
性欲とか性癖もこの「普通」ってのを定めるのが結構難しいものだと思う。


だからどーした、と言うだけの話。思考中止。

*1:そのつもりなどハナっからないけどな