モンハン3が、発売後10日で定価の6割引に暴落してる、と言う話。
モンスターハンター3が発売10日間で2,980円に大暴落 なんと定価の4割に
(日刊スレッドガイド)第30回:予想を遥かに超えた状況。
(メッセサンオー稲越のテレビゲームの売りかた)
この話を聞いて、(小売店としては)『随分手痛い大失敗をしてしまったな』と思ったが、それなら原因は何だったんだろうか。
ファミ通が満点を付けたから沢山売れるだろう、がそもそも正しいのか?
傾向としては概ね合ってるだろう。【自主規制】であっても注目されていることも事実だろうから。
問題になるのは、「どんなゲームだって1本も売れないってことは無いが、ならば何本売れるかはゲームによって違うのであって、ファミ通の点数は消化率を保証しない」って当たり前の部分が頭に入ってるかどうか、では無いか。
どういう経緯で仕入れ数を決めるかは、店ごとにやり方は違うだろうが、比較的重要な要素となるのは「(1)そのハードでの同ジャンルでの実績」「(2)シリーズモノの場合は過去作の実績」だろうか。勿論、過去作が同じハードであれば参考値としての重要度は高かろう。
それから、非常に人気のあるシリーズであれば、「(3)このゲームと一緒に本体を買う人」がそれなりの数で積み上がっていく。
発売を待っているハード所持者がどの位いて、このシリーズをプレイしたことがあるけれどハードを持っていない人のうちどのくらいの人がハードと一緒に買ってくれるか、ということ。
売れなかったというのはつまり、これらの要素から導いた数字が、実態より多かったと言うことなんだけど、今回の場合(1)の部分が相当軽視されたんじゃないか、と思える。
他のジャンル*1で売れたWiiユーザーはこう言うジャンルに興味が無かったってこと。当たり前といえば当たり前のような気がするが。
そしてハードの牽引役としての期待も膨らませすぎた。ロンチでならば事情も違ったろうが。
1本でも多く売りたいのは、メーカーにしろ販売店にしろ同じだろう。
でも、メーカーが返品を受け付けない今の流通制度の下では、小売りはもっと慎重であるべきだった。
今更に言っても遅いけどさ。