今ごろ振り返るサイクルモード2008

遅ッ!


前回からMTB用に別会場のコースが用意されたけど、結局時間切れで回りきれず。

パールイズミ

冬用に、フルフィンガーのグローブ(パッド付)を見繕う。
ANTのアクセントカラーになってる、緑の蛍光色って結構目立って良いんじゃないかと思うのだが、色使いが様々なウェアとのバランスを考えると、やはり無難な色に落ち着いてしまう、との事。ただ、絶対出ないと言う訳でもなくて、実際過去には出したこともあるとか。
まぁ、何かの間違いで発売になってしまったら、その時は逃さず買って下さいという事らしい。
話の流れで昨シーズンに買ったグローブの指ンところが解れたって話したら、自社の製品でそれは起きないという自信からだろうか、「ウチのグローブが、ですか?」と聞かれた。「いえ、他所のメーカーです」とキッパリ否定してあげた。

GOLDWIN

またの名を他所のメーカー。
やっぱり色事情についてはパールイズミと同じようなもの。パッドの質感とかも悪くないんだけど、今季モデルだと小指の下にあるワンポイントが、刺繍でもプリントでもなく「貼付け」ってのはマイナスポイント。昨モデルもそうだったんだけど、剥がれ落ちるってのは切ない。
それ以外は嫌いじゃないんだが。

ランドウォーカー

見たかったのは3輪自転車で注目を浴びたランドウォーカーが送り出す、4輪自転車。
サスペンション内蔵の補助輪というのがユニークで、「アオバ自転車店」で紹介したときに「これだけじゃない」といっていた部分って何だろうと。男一人で乗って何が体感できるかと思って、結局乗らなかったんだけど。


補助輪があるから、スタンドを使わなくても倒れないのは普通。でもこんなの付いてる自転車なんて。

サイドレバー(笑)。乗り降りのときに車体をがっちりホールド。
ハンドルを見ると、前後ブレーキのほかに右ハンドルにもう一つレバー。その先には、

サスペンションが。レバーを引くとサスペンションをホールド。荷物を載せて漕ぎ出すときの不安定さを、これで解消。

ANTAREX

先日付けたMX1ってセーフティランプのANTAREXでは、LEDライトとかをチェック。イマイチ決め手は無かったが、今後手を出すならライトは3Wモデルから選べ、という結論は得られた。
あと、MONOマガジンで紹介されたらしいMP3プレーヤーを展示。容量は2GBと、まぁ十分ではあるが、オイラのANTへは取り付け場所で悩むことに変わりは無く。

MIYATA

連れがドロップハンドルの自転車に乗ったことが無いというので初挑戦。
同じ自転車に乗れるところをを、と巡り合ったのがココ。乗ったのはスカンジウムチューブモデル。
感想を聞いたら、レバーに指が届かなかったそうで。変速が辛いからフラットバーだな、だと。残念。

宿野輪天堂

試作段階のリカンベント「kaiyu(カイユウ)」。ステアリングがどうなってんのと思ったら、ワイヤーで連動する仕掛け。この機構のお陰でハンドルは固定されていないのにどんな高さにあっても操作が出来るので、リラックスした姿勢が作れる。
ちなみに、シートは固定でペダルとの距離はフレームを伸縮させて(!)調節するそうで。
跨っただけですがサスが効いてて乗り心地は良かったです。折畳みも出来るけど、置き場所を節約するためとかそう言う方向。これで輪行は無理(笑)

アトール

聞き慣れない名前と思ったら、折畳み自転車のフレームに固定、そのまま展開して輪行袋にできる「バイクスマント」なるものを紹介。
フツーにフレームを横に折るタイプ向け、BD-1向け、ストライダ向けの3タイプを展開。
こういうののお陰で輪行がもっと日常的になれば、と。


むしろ注目したのは自転車。バイクスマント標準装備。その名をΔt(デルタ・ティ)。

まだ試作段階で、畳んだときにステムを受け止めるパーツが無いとか不完全なところもあるけど、「畳んだ状態で前方に転がして動かせる」とか「フレームは縦方向に変形して、畳んだ状態での厚みが無い」「一歩も動かず立ってるその場で変形完了」という辺り、ANTの兄弟分のよう。
薄さを狙った辺り、やはり電車との組み合わせ、つまり輪行を前提に設計したそうで、大きく違うのはスポーツ車寄りの乗車ポジションをとるANTに対し、こちらはシティサイクル近いポジション。走行性能もその程度にしてあるとか。
面白いのはフレームを畳むキッカケを車体前方に持ってきたこと。普通ならフレームの関節にある蝶番なんかのロックを外して折り畳むが、この自転車はフレーム前方にあるクイックリリースレバーをロック部と連結させ、これを解除することでフレームが畳めるようになっている。
また、肩に担ぐ際のベルトがバイクスマントに同梱されているのだが、このベルトを引っ掛ける場所もちゃんとフレームの中で用意してある。ハンドルもレバーでロックを解除、ステム部で畳めるようになっている。
走り方はANTと全く異なるが、輪行をより気軽に体験できる方向を目指した点では良く似ている。

Smartcog

既に書いたけどANTは年内の生産はなさそう。いつから生産に入れるのかと言うと、多分これの生産が安定してからになるだろうとの事。上のが弟ならこっちは妹か。

Bipod Mint。今年はちゃんと試乗できる形でお披露目。
ANTとの共通点としては、「14インチ*1」「変形は縦方向」「フレームの変形と連動してシートポストが上下」「立ったままで変形できる」という所ぐらいか。こうやって書くとANTとも上のとも似てるなぁ。外観は似ても似つかないのに。
フレーム中央に瓶ブタの様な(笑)ロックがあって、これとハンドルポストのロックをリリースして車体を持ち上げ、前部を丸めるように(つまりフレームは下方向に曲げる)折り畳む、というもの。ロックを外した状態から畳む瞬間はなんと言うか、何が起きたの?という感じ。

試乗もしましたが完全な街乗り仕様という印象。
畳んだ状態ではANTやΔtと違い転がせないので、自動車との組み合わせや収納場所を確保するための折り畳みになってますが、「有名な折り畳み自転車」とも「良く見る折り畳み自転車」とも違う変形をするので、自己顕示欲の高い人にはお勧めなのかも(笑)

サイクルモードのサイトにあった参加ブランド一覧では、参加メーカー名が「Smartcog」で、展示ブランドが「Speedcog」「Bipod」。中の人の話では折り畳み自転車を「Bipod」、非折り畳みを「Smartcog」のブランドでリリースするらしいです。


で、次期モデルのANT、このMint、そしてΔt、なんと生産工場が同じだそうで・・・・

マイクロネット

去年、「チャリサイド」なるアイテムを展示していたところ。サイドカーのように自転車の横(具体的には後輪の横)につけるFRP製のケース。
曲がるときの自転車の動きを妨げないようにクランプに工夫がされていて、自転車の収納力が飛躍的に向上!なんだけど、いざ付けた状態を見ると、結構幅があるなぁ・・・・と思っていたら。

両側についてる!しかも太陽電池パネルとかあるし!
電動アシストの電源になるらしいけど、実用性には疑問。このデザインは流石にどうよ。


一方で、この機構を利用して。

チャイルドトレーラー風。子供が怖がりさえしなければ面白そう。


終了間際、ミズタニ自転車だったかのブースで、ANTに使ってるハンドルのメーカーが出してる、別の折り畳みハンドルを発見。
ANTに付けられないか、実物を見たかったのだがまさかこんなところで。


ちなみに、こんな感じ。

ステムから手前に伸びてエンドが更に手前に曲がってますが、仮の姿。結構自在に動きます

ただし、変形に当たって要工具。持ち歩くことはなんでもないが、通勤に使うには余計なヒト手間になりそう。

欲望のまま飛びつく余裕は無いが、それなりの収穫があったイベントであった。

*1:サイズどころかタイヤが全く同じ・・・・