興味だけで買ってはいけない

動機が「興味が湧いた」なら止めませんが。

844 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/04/24(木) 15:17:30 id:wHlbUFhe
ttp://gmstar.com/psp/tengaipcec.html
PSP天外魔境コレクション(PC Engine Best Collection)
ttp://gmstar.com/psp/yunapcebc.html
PSP銀河お嬢様伝説コレクション(PC Engine Best Collection)
銀河お嬢様伝説ユナを復活キボンヌ

この2作についての手元の情報は、まだこの書き込みと7月発売らしいことだけ。
でも「このタイトルにいくらかの期待をしているなら、高望みせずに発売を待つか、もっと今の時勢にあった面白そうなゲームを探す方がよほど有益である可能性が高い」と断言します。
以下理由。

既に過去のタイトルである。

現在、十分なブランド力がこの名前にあるとは正直思えません。
天外魔境は、PCエンジンがTVゲーム市場において任天堂に対する挑戦者の切り札として投入されたタイトルです。少なくとも「1・2」はそうであり、「3」はその後継機であるPC−FXの切り札になるはずでした(結果としては「はずだった」で終わりましたが)。しかし、今PSPはNDSやWiiに挑戦する立場をとっているかというと、実はそんな事はハドソンにとっては関係ない、と言うのが正解のような気がします。
PCエンジンはハードこそNECのものでしたが、それをソフト面で全面的に支えていたのがハドソンでした。ハドソン無くしてPCエンジンと言うゲーム機は存在できなかったでしょう。
しかし今は違います。ハドソンは単なるコンテンツホルダーに過ぎません。わざわざ市場の小さいハードでリリースする明確な理由がありません。容量の問題を考えればUMDに軍配が上がるのでしょうが、それは「PSPとNDSのどちらを選ぶか」と言うときの判断であって、このタイミングで復活させる理由にはなりません。

銀河お嬢様伝説ユナについても似たようなもので、今のアダルトゲームの移植としての「美少女ゲーム」と混同して扱う「ギャルゲー」ではなく、TVゲーム機の性能の向上に伴う多色化・大容量化の恩恵を受けてのアニメーションを取り込み、キャラクター性を前面に押し出した「デジタルコミック」のパイオニア的存在です。
しかし、噂ですが新作を恋愛ものにしたいスタッフと、それを拒む原作者の対立から続編が作られていないとの話もあります。
幾つかのグッズ展開もありましたが、その後は音沙汰が無い辺り、当たらずとも遠からず、かも知れません。

すでにギャルゲーには家庭用オリジナルのタイトルが食い込む余地は大きくないように見えますし、新作を望むファンにリメイクを送り出すと言うのは、ファンの声に本気で応えるつもりが無いからのように見えるのです。

復活に至る理由が読めない

それなりの要因があったお陰でファンを獲得でき、今尚復活を待つファンがいることは事実です。しかし、彼らのためだけに移植をすることで、メーカーに利益が出るだけの商売になるとは思えません。
そして、回避を勧める最大の理由は、「移植版では中核にいたスタッフの存在が蔑ろにされているっぽい」こと。天外魔境は、それでもハードの特性・ユーザー層などに合わせてストーリーや演出などの仕様がまとめられていましたが、その鍵となる人物がいないまま他のハードへの移植がされたときは大抵失敗しているというのが私の経験則です。
ましてユナについては原作者とハドソンで意見が対立して続編が出なかったのに、移植でも復活するというのが理解できません。
PCエンジン版のデータをエミュレーターで走らせるだけなら、発売する意味に疑問を覚えます。

ユナの移植は前科あり

これはユナのほうに限った話なのですが、セガサターンでPCエンジン版の1作目をリメイクしたことがあって*1購入したのですが、CGモードなし、音声スキップなし、既読スキップ無しと言う、1作目であれば見逃してもらえたであろう、変えて良い仕様まで忠実に再現してくれたので、そのすばらしい仕事っぷりに途中で放り出した記憶が。
情報もとの掲示板によると、どうもその辺りの仕様も忠実なようで、少なくとも快適なプレイは期待しないほうが良さそうです。



それでもまぁ「ユナ」にはあの幻のゲームがカップリングされるようで、そっち目当てで買うことになるかも(ォ

追記(4/29)

書き忘れたこと。
どこかの掲示板だったかブログだったかで、「PSP始まった!」と言う発言を散見したが、始まったのはPSPじゃなくてハドソンだと思う。ユナに関しては明貴美加氏に続編をやる気がないと聞いているだけに尚更。

*1:存在自体が3作目のプロモもかねた商品だった・・・・様な記憶が