誰のためのルールか

YOUNG KINGの14日発売号に掲載の「並木橋通りアオバ自転車店」について。
とりあえず感想については然るべき場所に書いてしまったし、そこで結論を出すことでもないので、とりあえず未読の方には(このコミックをまだ読んだことが無い方にも)ご一読頂きたい。

ノンブレーキピストと言う物に対しての自分の考えってのは単純なもので、「そんなもので天下の公道を走るんじゃねぇ」と言うところに行き着く。
自転車における制動装置は自分のためだけではなくて周囲の安全*1のためにも必要なものだ、と言うのが自分の認識。


とにかくこの春から自転車を囲む意識がだいぶ変わりつつあるな、と思っていたところへ飛び込んできたのが例の広告。なにやら(法律的に)公道を走れない自転車で街へ繰り出せ、等と言う輩が居るそうで、そんなのを生み出す店もあるとか。
おおっぴらに使えないものを堂々と売っても良いの?と思った次の瞬間、この国にはそう言うブツがすでに存在していたことを思い出した。
とは言えこっちは命に直結するものだからなぁ。余り安易なのは如何かと思うが。



そんなことを考えていたわけです。仕事中に(ぉぃ
そしたらば。

自転車同士の衝突事故で足を骨折する重傷を負った事故当時72歳の女性が、ぶつかってきた事故当時13歳の男子中学生と両親に計約1540万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が15日、東京地裁であった。佐久間邦夫裁判官は中学生と両親に約750万円の支払いを命じた。

 佐久間裁判官は、夕方の暗い道を無灯火の上に前をよく見ないで自転車を運転した中学生の過失を重くみた。

 また、母親が事故後、中学生に「警察官には『相手がぶつかってきた』と言うように」と指示していたことなどを認め、「こうした行動を取る両親は中学生の監督義務を果たしていなかったと考えられる」と述べ、両親の監督義務違反も認定した。

さらにYahoo!のトピックスには。

大阪市東淀川区の交差点で15日夜、自転車同士が衝突する事故があり、71歳の女性が死亡した。自転車は、双方ともライトをつけていなかった。
15日午後8時すぎ、東淀川区豊里5丁目の交差点で、事務員・尾形康子さん(71)と中学2年生の男子生徒(14)が乗った自転車が接触した。
尾形さんは、車道を北に向かって走っていて、男子生徒は反対車線から道路を斜めに横断したところだった。

何か、いろんな意味で「転機」が来たという感じがしますな。

*1:安全と簡単に言うが、ならば自分はどうよ?と振り返ると、ヘッドライトはLEDだけど割と光量のあるのを付けてるし、後方には反射板では満足せずテールランプを装備。主に夜間に走行することを念頭に入れてコレだけは最初に。
でも未だ後方確認用のミラーは付けてないんだよなぁ。輪行のときにどうしても収まりが悪くなる。
あとヘルメット。確かに走行中はあった方が良いとは思うけど、電車の中で被ったまま、と言うのを実践する決断力が無い。この辺はまだ工夫の余地があるところである。