9月発売予定のメガドライブミニのラインナップがすべて公表された*1。
ファミコン、スーファミ、ネオジオ、プレイステーションと過去の家庭用ゲーム機がゲームソフトを内蔵したハードとして再生される、というニュースが続いてくると、残るはNEC系のハードとなる。つまりPCエンジンだ。
まさかその話題の記事を書こうと思って下書きをしていたら発表されるとは思わなかったが、これが欲しいと言うのは各々あると思うので、自分も少し想像してみた。
ただ難しいのは版権処理。本体の版権はコナミとBIGLOBEが持ってて、今回BIGLOBEは具体的には動いていないようだが、タイトルの方はメーカーが合併吸収なら良いほうで倒産/解散したトコが幾つもあり、その後の確認だけでも相当に苦労するのでは、と思う。
ある程度テーマ性のあるグループを作ってそこからこの辺がピックアップしてみるが、主観頼りだと偏りがあるように見えるかもしれない。それでもトータルでは「PCエンジンらしさ」みたいなのは感じられるものをチョイスしたい。
グループ内は発売順になっている、はず。それにしても結構な数になってしまった。まぁグループ内から2~3本くらい入っていれば御の字だが、そもそも全部で何タイトル入れるつもりなんだか。
確定分
実はPC原人が早速入ってきたのにちょっと驚いた。5人プレイのタイトルとしてダンジョンエクスプローラーは順当と言うか当然。実はスーパースターソルジャーは入らない可能性があると思ってたのでこれもちょっと意外。あとで挙げるがボンバーマンシリーズがどうなるかも興味がある。
最初期
候補になるのはこの辺か。ビックリマンワールドは(略)だから挙げるのもちょっと迷ったが、覚えている人も多かろうし、遊々人生・モトローダーはマルチプレイ対応の初期タイトルとして非常に優秀だと今でも思ってる。
アクションゲーム
シュビビンマンは3作あるが、1作目だけが太助(1P)の攻撃が剣を下から振り上げてたと記憶しているので(笑)。激写ボーイはどう収まってもこのラインナップに入ってきたら異色感出るな、と思っての選択。メガドライブミニに魔物ハンター妖子が入らなかったので、フォーセットアムールを候補に。分からない人向けに言うと軟派な魔界村。マッドストーカーは対戦格闘のような気がしないでもないが、こっちのカテゴリにするのが正しいと思う。ドラゴンボールZはシステムを3vs3に拡張したゲームがPS/SSで出たけど、あれはちょっと画面が煩すぎた印象。
PCエンジンのアクションRPGってPCからの移植はあるけど、オリジナルはそんなに本数ないな、と今更に思った。ハドソンが全力を出しすぎたイースIVは抑えておきたい。これのOPは音楽と映像のタイミングをしっかり合わせてて、気持ちが良い。風の伝説ザナドゥは最後の舞台になる塔のマップが同梱されてて「軟弱な!」 と思いかけたが、無かったら割と途方に暮れてたと思う。2箇所ほど間違いが有ったのも含めて。ブランディッシュは候補に含めるかどうかでも迷う微妙さがあるが、ここで取り上げないと見向きもされなくなるのでは、という気がしたがよく考えたらスマホで復活させるべきなのかもしれない。ぽっぷるメイルは國府田マリ子より林原めぐみ*2と言う人も見かけたが、これはPCエンジンだ(笑)。タットの戸田恵子もガウの山本圭子も、何よりブラッキーの神谷明が絶品。
そして全て日本ファルコム(笑)
縦シューティング
他ハードを見ても縦シューティングの最盛期と言っていいと思う。まぁ横方向のキャラクタ数で制限を受けやすい当時のハード*3では自然なことかな、と。ガンヘッドはゲームの内容は全く問題ないとして、当時でも皆首を傾げたタイトル*4の方がアレだけど、そう言う事情を踏まえるとあえてこのタイトルで入ってきたら凄いだろうな、と言う意味で加えた。無理なら改題後の方で。キャラバンシューティングとしてはこれとソルジャーブレイドは最低限入れたい。ナグザットのサマーカーニバルからどちらかと言うなら93。
横シューティング
ライザンバーはストーリー設定上Ⅲの方が戦況は絶望的なんだが、実際のゲームとしてはⅡよりヌルいので推さない(笑)。マジカルチェイスは当時を知ってる元PCエンジンユーザーなら凡そ誰でも知ってるタイトルだろうが、なにせ中古市場で数万の値が付く超レア物。もしこれが入らないならその理由の方が知りたいレベル。R-TYPEは全体を通してプレイできるCDの方が遊びやすいと言えるけど、あえてHuカードの分割された方だけにする方がネタ的には正しい気がする。グラディウスIIは当時開発が頑張りすぎて結晶面の処理落ちが無くなったおかげで復活がアーケード版より難しくなったと言うエピソードが。あと超兄貴はやはり含めるべき。音楽に関しては続編の愛・超兄貴も捨てがたいんだけど、どうもシューティングって気がしないし‥‥で除外。
対戦格闘
PCエンジンって5人対戦が出来るってのが当初のウリだったけど、2P対戦格闘となると豊富とは言い難い印象がある。フラッシュハイダースはヒットした印象がないし、マーシャルチャンピオンはもっと‥‥。でもこの4つに関しては入ることに納得してもらえるんじゃないかな、と。
天外魔境ZIRIAとカブキ伝、コズミックファンタジーシリーズの扱いには迷ったがここでは外した。PCエンジンでのPRGはCD-ROMが登場してからが本気と言う印象なのでそちらに寄っている。PCからの移植も多いジャンルだし他にも候補はあろうが、天外IIと英雄伝説、エメドラ、リンダに関しては文句無かろう。
世界観的にはハードな内容のタイトルもあったんだけど、そう言うのがヒットしたと言う印象が薄かったので、それならこう言う方向のほうが「PCエンジンっぽさ」はあると思う。CD-ROM2が出てそれまでと何が一番変わったと言うと「声」で、その恩恵が受けられるこのジャンルはPCからの移植もあるがアニメ(とコミック)原作のタイトルがすごく多い*5。そう言うのがあっても良いのだけど、むしろオリジナル性の高いほうが良いのではと思ってこの選択。妖子はPCエンジンではアドベンチャーが2タイトルあって両方入れるほうが良いのかもと思うが、CD-ROM2とスーパーCD-ROM2の違いをここで見せなくても‥‥。ムーンライトレディは「察しろ」とだけ。
対戦ゲーム
他にPCエンジンで抑えておきたい対戦ゲームって何かな、と思ってこれを挙げた。やはりボンバーマンは外せないと思うが3つ並べると93の影が若干薄い感じが。新要素はあるけど続編だしルーイもいないし、一つに絞るなら94だろうなぁ。桃太郎電鉄はシリーズのを重ねる度にキングボンビーが派手にぶち壊しに行くだけになってた印象があるので、正直これが一番良かったかなと思ってる。
シミュレーション
当時のゲーム機で使ってたCPUは、ファミコンやPCエンジンは8ビット、スーファミやメガドライブが16ビットに分かれていた。処理能力が16ビットの方が高いのは当然と思いきや、当時の事情では必ずしもそうではない場合もあって、パソコン(主にPC98)から家庭用ゲーム機への移植はPCエンジンから、と言うケースが幾つかある。それはアートディンクがPCエンジンにA列車で行こうIIIで参入した際にスタッフのインタビューで言われていた「内部の速さ」端的に言うとクロック周波数が優位に働いていたからだと思っている。スーパーファミコンのクロック周波数は最速3.58MHz*6なのに対して、PCエンジンでは7.16MHz。一度に処理できる情報量としては8ビットのPCエンジンは不利だが、この速度があれば補える。尤も、メガドライブは7.67Mhzの16ビットCPUと、サブCPUに3.58Mhzで動作する8ビットCPU*7を積んでて、コレには敵わないのだけど、PCエンジンが登場してから最後のソフトが出るまで12年も現役だった要因の一つにはなってたと思う。前置きが長いがつまりA列車で行こうを入れたのはそう言う理由を反映させてるんだが、この時代のハードでは唯一PCエンジンに移植されてる「栄冠は君に」でも良いかもしれない。卒業・誕生は初期の育成シミュレーションの代表と思ってるけど、それならプリンセスメーカーでも良いのかもとは思った。そしてときめきメモリアルに関しては今回この企画がコナミ主導ということでとても注目している。最後に話題にしたのは随分前*8だし、部分的にしか書いてないけどこれ以降のコナミの各方面への態度が変わる節目にあるタイトルで、大半のユーザーには関係ないだろうがコナミの内部的には封印したいであろう話も漏れ伝わっている。内心入れたくないタイトルなのでは、とまで思っているが、入れなければ商品化の意味すら疑われるだろう。英断を期待したい。
意図的に入れなかったタイトルも幾つかあるが、長くなるしここで一区切り。
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